スマート林業
スマート林業とは、林業の成長産業化に向けた取組を推進するために、就業者が激減した林業において、少ない人材を「次世代の林業の担い手」として育成し、地理空間情報やICT等の先端技術を駆使し、生産性や安全性の飛躍的な向上、需要に応じた高度な木材生産を可能としていく取り組みを指します。
三好西部森林組合では、いち早く導入することで危険な仕事に対する職員の安全性の確保とより効率の良い作業方法の確立とコストを抑えた経営が可能になりました。
例えば、以前は日数を要した森林の現地調査測量などはドローンを用いて森林を空撮することで造林補助申請用の施業図が作成できたり、作業道や林業専用道の路網の自動設計ができたり樹木の種類や育成状況、伐採状況などの情報を短時間で収集できる上に、すぐにデータ化も可能なのでコスト削減に役立てることができます。
このように最新のテクノロジーを駆使したスマート林業への取り組みは全国的に広がりを見せており、林業のイメージが大きく変わってきております。
森林GISの活用
森林情報システム
森林基本図や航空写真、森林簿といった森林の基本情報をデジタル処理し、森林の伐採計画や作業道、林業専用道などの路網計画などにおいて、航空レーザー測量で取得した地盤データの活用により、大量かつ多様なデータを集約でき、業務の効率化・高度化を実現しました。
森林情報、境界情報管理に使用
GISソフト:MapInfo Professional® Ver.11
森林調査測量システムの活用
森林調査測量システム
GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、GPSなど人工衛星からの信号を受信し、現在位置などを記録するシステムです。
当組合では、GNSSデジタルコンパスを運用しおり、測量、路網設計等に活用しておりGIS森林情報システムにも容易に取り込むことが可能で効率的な業務を行っております。
GNSS受信機MobileMapper50およびコンパス内蔵レーザー距離計TRUPULSE360Rセット、および福井コンピュータ武蔵シリーズの測量CADシステムを使用
ドローンの活用
ドローン導入で、
作業効率がアップ
当組合では、2018年よりドローンを活用しており、未整備森林での境界確定時に林内からでは中々、境界が判りづらい場合が多いのですがドローンにより上空より撮影することにより効率的に境界の確認が行えるようになっております。また、本年度からではありますが造林補助申請用の施業図作成にも活用できるという事で、今後急速に進むのではと考えられます。
ドローン:DJI PHANTOM4 Por V2