地形の急峻な本県で幅広く使用できるよう、幅員2メートル程度の簡易な作業路で作業可能な高性能林業機械の車両系システムとして、
  小型スイングヤーダ
+小型プロセッサ
+フォワーダで3点セットを構成する。
林道、基幹作業道、簡易作業道を適正に配置し、間伐材を搬出する林地内に機械を持ち込み、高い安全性を確保しながら、効率の高い作業となるよう、3種類の機械の生産性を同程度に高め、間伐材搬出における生産性を従来の架線方式に比較し、約2倍となる5立方メートル/人日(標準の4人作業で20立方メートル/日)を達成する。また、間伐の手法については、搬出を容易にするよう列状間伐を基本とし、2存1伐とすることで、間伐率は理論上33%を確保しながら、極端に伐採列を意識させない施業が可能となっている。

■新間伐システム
  列状間伐+高性能林業機械

新間伐システム
■スイングヤーダ
列状に間伐した間伐材を林内路網まで引き上げる高性能林業機械

■プロセッサ
間伐材の枝払いと長さの切り揃えを行う高性能林業機械

■フォワーダ
切り揃えられた間伐材を林内路網を使ってトラックまで運搬する高性能林業機械
 三好西部森林組合は、平成18年4月1日に池田町、山城町、東祖谷、西祖谷山村の4森林組合が合併して誕生しました。搬出間伐を今後の森林組合の主要事業と位置づけ、平成17年度に高性能林業機械を2セット(旧池田町及び旧山城町森林組合)導入し、積極的に搬出間伐に取り組んでいます。
【西部総合県民局〈三好〉林業再生プロジェクト担当】
■導入した機械
導入年月:平成17年9〜10月
スイングヤーダ(2台):
ベースマシン 住友建機社製SH75X、ウインチ イワフジ工業社製TW-202L 
グラップル南星社製BHS10GM-6
プロセッサ(2台):
ベースマシン イワフジ工業社製CT-500、ヘッド イワフジ工業社製GP-532
フォワーダ(2台):
魚谷鉄工社製AK-33
■森林組合の若い担い手
  現在、新間伐システムに携わる作業班は4班(15名)構成されており、新間伐システムによる搬出間伐に取り組んでいます。
  その内の1つの班は、平均年齢が24歳の若手のメンバーで校正されており、「緑の研修生(緑の雇用担い手対策事業)」を経て森林組合に本格採用されています。
  高性能林業機械を活用した林業再生プロジェクトを推進する上で、彼らの活躍が大いに期待されています。「生産性の向上を図るとともに、地域の森林整備に貢献したい。」と抱負を熱く語っていました。
■搬出間伐実施状況
 搬出間伐の方法は、基本的に2存1伐方式による列状間伐を実施しています。平成17年度の生産性は平均3.2立方メートル/人・日ですが、立地条件等によりバラツキがみられます。機械作業の習熟や技術者養成研修をはじめとする各種研修により、生産性の向上が図られるものと考えています。
 平成18年度には新たに1セットを11月に導入する予定にしており、搬出間伐の事業量は171.4ha(県営林、林業公社除く)を計画しています。